バカボン鬼塚のダンディズム

FM ラジオ・パーソナリティーのバカボン鬼塚を御存知の方はいらっしゃるだろうか?

関東甲信越の FM 局を中心に何本か番組を持っている。

特に nack5 で。

以前は毛嫌いしていたのだが十年前『鬼玉』と出会い、玉川美沙と交代しながらの曜日担当で、あまりにも頓狂な芸風にぞっこんになってしまった。そして名前の由来が『バカボン・パパ』にそっくりであることに納得する。

 

いやいや、そんなことを言いたいんじゃない。

 

バカちゃんはミュージシャンでもあり、バンド『かかし』名義などでいくつかのアルバムをメジャー・リリースしている。これが何故か少年の趣なのだ。ヴェテラン・パーソナリティーでもう還暦も近づいてきているというのに。

 

そんな良質の音楽を作り出す源泉となっていると思われるのが彼の趣味の良さ。

あまりにもジェントルな音楽の趣味である。

彼はいまからすると古い楽曲のアナログ・レコード盤をやたらと買い集めているのだ。

たとえば先日、彼が番組で紹介した此の曲を挙げよう。


Archie James Cavanaugh - Make Me Believe (1980)

 

「どうしてこんな曲を知ってるの?」と問いたくなるくらい物知りのバカちゃん。

お下劣な芸風のうらに、ダンディーなやさしさを隠している。

この秋から『おに魂』の出番が減って喜んでいいやら悲しんでいいやら、という状況だったのだが、その代わりに新番組が火曜の出番のあとに始まった。

『バカボン鬼塚 AB レコ』である。

これは必聴。

『Hits The Town』の番組枠短縮にともない「ウィークリー・バカボン通信」が不定期になってしまったため、尚更価値は高まっている。

 

いまどきは定額配信音楽サーヴィスも増え、番組で紹介された往事の名曲は検索にヒットさえすれば、すぐにもアルバムごとダウンロードして自分の音楽アーカイヴに登録できる。佳い時代になったものである。おかげで私の音楽の趣味も変質しつつある。

 

どんな分野でもそうだが「目利きに訊け」という話である。