好きなことより、得意なことを

禅友と喧嘩した。

禅問答ではない。

 

彼はわたしに 3DCG デザイナーとしての復帰を願っている。

だが、躊躇してしまうのだ。

当然である。

わたしにとって 3DCG がそれだけ換金性の高いスキルであるのならば、平気でその道で食っているはずだからだ。

現実には、ろくに生計が立ててこられなかった負の実績がある。

 

これは最近ネット上でよく見掛ける物言いだが、

好きなことより、得意なことを 

 という言い方に尽きる。

自分にとって 3DCG は好きなことだ。

だが、スキル獲得とキャリア形成の両面において中途半端なことになってしまい、商業作家になることに失敗してしまった。そもそも作家活動復帰後当初の戦略性の欠如が問題だろう。それで髭狸の言うことを真に受けてしまった。「アーティスト」や「画家」になるならば必要かも知れない『眼』を身に付けるのに十年ほど労してしまった。

 

もし、IT 屋としてのスキルを基本に戦略を再検討したのならば、もっと 3D スキャンや機械学習技術との連携を模索し、デッサン技術の獲得に割くエネルギーを制限できたはずだ。

 

髭狸は非常に優れた絵描きである。

彼から見習うべき点はいまだに多い。

でも、IT やサイエンスのテクニカルな側面はほぼ理解できない。わたしがむしろ得意なそちらにリソースをもっと配分していれば、全然、応用力や展開力が違ったはずだと、いまさらながらに確信している。というのも類例をいくつも見掛けるからだ。

MakeHuman | Open source tool for making 3d characters

http://gl.ict.usc.edu/Research/DigitalEmily/

www.triplegangers.com 

facegen.com

 

そう思うとね、正直悔やまれる訳。

 

逆に言うと、IT やサイエンスにたいするポテンシャルを活かしたほうが余程 QOL が高くできる筈だ。

つまり、いまのように数学や物理を中心に勉強し直しながら SE + PG で食っていく、という路線である。そのほうが余程、他人様のためにも働けることになるだろうし。

 

もう、残り余生も少ない年齢になってしまった。

いまからでもできること、って自ずと限られる。

だったら、そこに傾注していくべきだと思うんだよね。

夢は捨てても。